2022年冬の薬膳:シン薬膳師が教えるレシピ

 皆様こんにちは!

 ご報告が遅くなりましたが、Vida Sanaが6月に受験しました国際薬膳師資格試験……

 見事合格いたしました!!

 ところで、2021年8月ブログで薬膳については簡単に説明をしましたが、薬膳師とは何をする人?という疑問があるかと思います。

とても簡単にいうと、鍼灸施術でからだとこころにはたらきかけるのと同じことを、食べ物からアプローチするのです。

あれ?簡単じゃなかった?ごめんなさい。では、ちょっとだけ本格的に説明します。

 私たちが学んだ薬膳は、中国伝統医学の理論に基づいた中医薬膳学です。実は、体系化された薬膳という意味では、インド伝統医学のアーユルベーダに基づいた薬膳もありますが、VidaSanaにとってアーユルベーダは今後の課題。中国伝統医学は、自然界の中で生かされている人間が天寿を全うできるようにするための理論です。そのため、宇宙/世界の成り立ちから人間の身体までを貫く原理―陰陽論および五行論―に基づいて、医療行為を行います。

 東洋医学的にからだを診るために、まずは陰陽論および五行論に基づいた身体のしくみを学ぶことになるのです。私たちが普段接している現代医学は、解剖学・生理学・病理学などをベースにしており、東洋医学とはアプローチが異なります。この二つのアプローチは、実は相反するものではなく、お互いに補完関係になるものと私たちは考えています。

 はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師の国家資格を取るためには、実は、東洋医学的知識と技術だけではなく、現代医学的知識が求められることは、あまり知られていないかもしれませんね。鍼灸学校の勉強では、解剖学・生理学・病理学・公衆衛生学などの割合がかなり多いのに私自身、とても驚きました。今の時代、鍼灸をするにも現代医学を抜きにはできないのです。

 そういうわけで、薬膳師は、ありとあらゆる食べ物が陰陽論および五行論に基づいて、どのような性質をもつものなのか、知っておかないといけません。さらには、本格的に薬膳で治療するとなると、生薬についての知識も必要になります。

 そうなると、涙涙の食材性質や生薬の暗記、中国伝統医学による患者さんの症状診断に基づいた薬膳レシピ作り等々が、薬膳師資格取得のための勉強になります。いや、年齢を重ねるほど暗記の勉強は大変!でも、それも今思い返すと昔懐かしい気がいたします……(笑)。

 これで晴れて? VidaSanaは皆様に食養生のスペシャリストとして心置きなくアドバイスさせていただけますね(笑)。

 食事の力は身体の力!今一度VidaSanaと一緒に、ご自身の食生活を確認してみませんか?

 というわけで、今回は合格後初薬膳レシピ紹介。

 最近は冬も近づいてきて寒くなってきましたね。

 身体が冷えてしょうがない、そんなときのための冬の薬膳。

海老しんじょのあんかけニラスープ

材料:むきエビ、はんぺん、ニラ、卵、塩、片栗粉、鶏ガラスープ

(1)むきエビを細かく刻み、はんぺんと片栗粉、卵と一緒にポリ袋の中に入れ混ぜる。

(2)お団子に成形したものをフライパンで両面焼く。

(3)お鍋に水と鶏ガラスープを入れ、沸いたら水溶き片栗粉を加えとろみをつける。

(4)とろみがついたスープの中に一口サイズに切ったニラを入れ、ひと煮立ちさせる。

(5)器に海老のしんじょを盛り付け、上からニラスープをかけて完成。

羊肉のロースト・クルミソースかけ(粉吹きいも添え)

材料:羊肉、にんにく、岩塩、クルミ、牛乳、じゃがいも

(1)羊肉にすりつぶしたにんにくと岩塩を刷り込んで一晩寝かせる。

(2)オーブンで羊肉にしっかりと火を通す。

(3)クルミと牛乳をフードプロセッサーでソースにする。

(4)じゃがいもをゆでて、粉吹きいもを作る。

(5)羊肉にクルミソースをかけて、粉吹きいもを添えて盛り付けして出来上がり。

 身体を温める食材はたくさんあります。

 米、カボチャ、小松菜、玉ねぎ、ニラ、クルミ、豚レバー、羊肉、赤貝、海老、酢などなど。

 薬膳茶としては、紅茶に生姜・黒砂糖を加えるとポカポカ度満点です!

 夏は冷房から、冬は冷たい外気から、身体を守るためには食事から変えていきましょう。

 季節に応じて、身体に取り入れるものも変えることが、自然の摂理に応じた生き方になります。

 これからの季節、皆さまが健やかでホカホカな毎日でありますように!

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