皆さまこんにちは!
今年も残りあと1か月となりました。12月並みの気温になったかと思うと、20℃を超えるポカポカ陽気になったり、何とも上着の調整に困る11月でしたね。
困ったのは洋服の調整だけでなく、体調面も優れない方が続出しておりました。免疫ケアの基本はまずバランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動! チコちゃんも山手線の広告で言っております。(山手線の広告を見たことがない方は↓をチェック!)
やっているようでいて、案外できていないのが体調管理。気圧の変化、気温の変化が激しいこの時期は、夜寝る前の動画鑑賞は避けて頂いて、腹八分目の食事を意識してみてください。歩ける人は、できるだけエスカレーターやエレベータを使わず階段を使うことを心掛けてみましょう!
さて、タイトルの通り、VidaSanaの出身校:東京衛生学園で講師をされている宮川浩也先生が鍼灸師の心持ちについてまとめた本、『鍼灸師のタマゴに贈る養心のすすめ―健康と心技体―』が出版されました!
宮川浩也先生は、鍼灸古典の研究者として第一線で活動を続け、日本内経学会の会長を20年以上務めあげられました。
今年度より広島大学医学部の客員准教授として鍼灸の講義を担当されているという現在の日本鍼灸界を代表する先生の一人です。宮川先生が一般の方にもわかるようにと懇切丁寧にお灸についての解説した名著『温灸読本』。この本を読んだ鍼灸師10人が10人、素晴らしい内容だとオススメする本です。引き続いて出版されたのが、この本なんです。皆さん、読みたくなったでしょ?
書籍の購入はこちら! 亜東書店さんより購入することが可能です。
……えっ、数ある鍼灸本の中でなぜ宮川先生の本だけブログで紹介するのかって?
ふふふっ、それはですね。
じゃーん! なんとVida Sanaは、この本の出版に関わっておりました!
……と言いましても、私たちがやったことは先生が執筆した原稿を二か月ごとに読ませていただき、鍼灸と心持ちについて、あーだこーだと傍若無人な新米鍼灸師としての感想を伝えていた、というのが実際です。
しかし、先生の貴重なお話を二人占めできた本当に幸せな時間でした。
先生の著書でも書かれていますが、鍼灸の知識に関わる本、技術に関わる本は山ほど存在しているのに、歴代の鍼灸師が実際にどのような心持ちで施術に臨んでいるのかを解説してくれる本は、ほとんどありません。
本来、東洋医学によって施術をする鍼灸師にとっては「心持ち」こそが根幹をなすものであり、それ次第で実際の臨床上の成否が左右されてしまうと言っても過言ではないほど非常に大事なテーマ。しかし、だからこそ、なかなか本にならない。言葉で表現することが憚られてきたということでもあります。
伝統的には、師匠の背中から弟子が学び取るようなものだったと表現するのが適当かもしれません。しかし、伝統的な師弟制が存続の危機を迎え、学校という枠組みの中で鍼灸師養成が行われるようになった現代社会において、テキストはなくてはならないものになったと言えるでしょう。
実は、鍼灸の心持ちは東洋思想そのもの。東洋人にとってのあたりまえの心持ちは、西洋人にとってのあたりまえではありません。世界各地で中国伝統医療(TCM)として鍼灸が実践されるようになった今こそ、鍼灸の心持ちをしっかりと言語化することが求められているのではないでしょうか。
しかし、なにせ、鍼灸師にとっては無意識に実践しているのが心持ち。無意識を言語にするのは、とても難しいことです。その難しい使命に鍼灸古典のプロフェッショナルである宮川先生が取り組んだ成果が、この本なのです。なんと素晴らしい財産を贈っていただけたことか!
この贈り物を日本語圏だけに留め置くのはもったいない!英語・スペイン語に翻訳して西洋文化圏にも伝えよう!というのがVidaSanaの使命です。
目下その作業は進んでおります。皆さま乞うご期待。
(ここで発表してしまったからには、本腰でやらねば……)
さて、今回皆様に伝えたかったのは、実はこの本に収録されていない「宮川先生 × Vida Sana対談記事」。題して「21世紀の日本で鍼灸師を目指す人のための徹底ガイド―不都合な真実に向き合うことから始まる鍼灸師ライフ―」。なんだか大仰。でも、本当に鍼灸師を目指す人に知っておいてもらいたい内容満載です。鍼灸師を目指していない方にとっても、なかなか白日の下にならない鍼灸界の現状を知ってもらえる内容になっております。新米鍼灸師が抱く色んな疑問を宮川先生にぶつけたものを、温灸のようにやさしい宮川先生がしっかりと受け止めてお答えいただいた記録なのです。
宮川先生から公表の許可はいただいておりますので、次回からのブログ記事で3回に渡って発表しようと思います。
それでは、世界の皆さまが健やかでありますように!
※23/12/5ブログアップしましたのでこちら↓↓からご覧いただけます。