運動のススメ&梅雨の薬膳

 皆さんこんにちは。
 5月に入り、夏日どころか、ところによっては真夏日が当たり前になってきましたね。このまま夏真っ盛りに突入してしまう予感さえ、漂っております。
 日本気象協会によれば、今年の梅雨は西日本や東日本の太平洋側は平年よりも雨が多いようです。
ジメジメ天気は身体を湿らせます。むくみがでやすい水毒体質の方はこれからの季節が特に要注意。ただでさえ身体の細胞にたっぷりと水が溜まっているのに、さらに環境が身体を水浸しに追い込んで、だるさ、めまい、頭痛等を助長していきます。
 今回はそんな水毒体質の方にも、気持ちが晴れない梅雨の季節を乗り越えたいあなたにもオススメの運動と薬膳を紹介したいと思います。体調を整えるために、日常的に私たちがケアするべきは、1)睡眠、2)食事、3)運動ですね。今回は、そのうちの二つをとりあげるというわけです。

 さて、運動のススメというと、「何とか体操」とか、「この筋トレの方法が〜」とかになりがちなのですが、そういう方法をお伝えしても大体の場合は続きませんし、巷にはその手の体操や筋トレの専門家が某動画投稿サイトでワンサカとタメになる動画を投稿してくださっています。しかも無料です。非常にありがたい時代になったものです。

 今回は、その手のトレーニング論はさておき、身体の使い方を知れば生活が楽になるという視点を皆さんと共有したいと思います。

 身体の使い方といっても、自分の体を動かすことは当たり前すぎて、逆に知らないことが多いんですね。

 まず一番わかりやすい話からしましょう。
 皆さん、腕は挙げられますか?

 ……挙げましたか?
 壁ぎわで身体の側面をつけるなどを基準にして、このときの高さを覚えていてください。もう降ろしても大丈夫です。

 皆さん、腕はどこから始まると思いますか?
 始まる場所を触ってみてください。
 (この話、知っている方にも少々お付き合いいただくことになります。)

 ……大体の方が肩の辺りを触っているかと思います。
 しかし、正解は胸の前のここ。

 胸鎖関節といい、鎖骨と胸骨がくっついている部分です。ここから腕は始まっています。


 なので、次はこの胸鎖関節から上げると思って、腕を上げてみてください。
 腕の高さ、前に上げた時よりもかなり上がっていませんか?

 逆にこの胸鎖関節をまったく動かさないようにして、腕を上げ見てください。
 腕は上がりましたか?
 肘が肩より上に行かないと思います。

 このように意識一つで身体の動かし方には変化が生まれます。
 野球やバドミントンのように肩を使うスポーツでは、この腕のはじまりを意識することひとつでパフォーマンスが変わります。

 日常生活のなかで何気なくしている代表格は歩く動作でしょう。
 
 歩く動作の場合は、足の始まりを意識すると大きく変化が出ます。
 さあ、ここで問題です。足の始まりはどこでしょうか?

 正解は、ここです。


 
 大腿骨は骨盤に臼と球のような状態ではまっており、この関節のことを臼状関節と呼びます。
 歩くときの意識は足を前に出そうとするのではなく、この骨盤の片側を前に出す意識が大事。そのあとに足がついてくるイメージで振り出すと歩幅を無理なく、大きく使えます。実は、日本人はぞうりを長年使ってきた文化的遺伝子のためか、歩幅がとても小さいのです。もはや靴文化を採用して百年以上になっても、なかなか歩幅を大きくする歩き方ができていないのですね。歩幅を大きくすることで姿勢もよくなりますよ。
 

 以上のように身体の使い方は意識の持ち方一つで変わります。
 筋トレをするときは、鍛える筋肉がどこから始まってどこで終わるのか。
 ストレッチをするときにも、伸ばしたい筋肉がどこから始まりどこで終わるのか。
 調べてみるだけで意識の仕方が変わります。
 そうすると、身体の使い方も自然に変化するわけですね。

 梅雨の季節は室内でできることが中心になりますね。ヨガ、筋トレ、階段昇降、エア縄跳び、エアフラフープ、探してみると室内でもでき、道具がなくてもできる運動はたくさんあります。意識の持ち方が大事ですね。

 さらに、何か運動をするときは、「つらい/苦しいけど我慢してやる」という意識だと効果は激減します。私の身体はどうなっているんだろうという探求心を持って、楽しくできそうなものを探してみてください。

 ちなみにVidaSanaは、早歩きを実践しております。ただ歩くよりも筋肉量が増え、健康寿命が伸びるという研究結果が出ております。歩く速度は鼻歌を歌っていられないくらいのレベルが、その人に合わせた早歩きの基準になるようです。
 目標は一週間に60分。1分単位から始めても大丈夫。なにげない日常の移動の際に、意識して歩いてみてみると週60分はあっという間。
 皆さんにも早歩きはオススメです!
 
 さて、では梅雨の薬膳のご紹介です。
 梅雨の湿気を身体から流すためには、薬膳でいうところの利水作用のある食材がおススメです。大豆・小豆・ソラマメ・ひよこ豆などの豆類、トウモロコシ、なすなどが代表格。普段飲んでいるお茶を、この季節だけ「とうもろこしのひげ茶」に変えるのもオススメ。韓国食材を扱っているお店で入手できます。もちろん、さまざまな通販サイトでも購入可能。

 特におすすめしたい薬膳は、もっと現代日本人に食べてほしい豆料理です!
伝統的な煮豆や枝豆だけでない、世界の豆料理にも挑戦しましょう!

ソラマメのクラッカーのせ


ゆでたソラマメをクラッカーにのせて、ハーブ類のサルサをのせるだけ!
ハーブ類のサルサの作り方は簡単!パクチー・大葉・バジルなどの香りのある生ハーブをみじん切りにしてオリーブオイルと混ぜるだけ!
さらっとイタリアンおしゃれな一品になります。

ひよこ豆のフムス

材料:ひよこ豆、レモン汁、にんにく(すりおろし)、オリーブオイル、塩。

作り方:

1)ゆでたひよこ豆をビニール袋に入れて、重めのカップの底などで潰す。ひよこ豆は簡単に潰れます。
2)これに、その他の材料をお好みにあわせた分量を加えて混ぜるだけ。

フムスは地中海・アラビア文化圏の定番つけあわせ。そのまま食べてもよいし、サンドイッチの具にもおすすめ。白ワインとよく合います!しかも、こんな感じで、フムスも作り方はいたってシンプル!

ひよこ豆はすでにゆでたものがスーパーで入手可能。VidaSanaはひよこ豆パックを一旦鍋で火にかけます。そうすると、豆のふんわり感が増すだけでなく、やさしい甘味も立ってきます。

 それでは湿気が皆さんの身体から流れ出ていきますように。運動と薬膳で日本の厳しい梅雨の季節を乗り切りましょう!

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