デジタル・デトックス―あなたはデジタルに肉体を試される―

 皆様こんにちは。

 ついに、来てしまいました。

 ついに、夏が来てしまいました。

 東京では、まだ梅雨を迎えておらず、6月20日頃梅雨入り予定。記録的に遅い梅雨入りなんですとか。

 それまでに30度を超える日がちらほらと。「あー、昔の6月はこんなではなかった、日本の四季が失われたー」と、皆が口を揃えて嘆く日々が始まりましたね。

 しかし、考えてみれば30度というのは、昨今の日本からすれば、夏としてはまだまだ序の口。35度を超えるのが普通になっていますから、まだ泣き言はいっていられません。

 2022年東京の猛暑日(35度以上)は16日間。それまでの13回を超えてきましたが、去年2023年東京の猛暑日はなんと22日!! 真夏日(30度以上)に至っては日数90日、64日連続の真夏日(7月6日から9月7日まで)を記録しておりました。暑かったわけです。

 今年も地球温暖化とエルニーニョ現象の影響で暑い夏が予想されています。

 そして、6月12日には早くも真夏日が記録されました。

 こんな夏を乗り切るためにはほうろく灸!

 以前のブログでも触れておりますが、「ほうろく」というお盆状の陶器の上で「もぐさ」を燃やして頭に載せるお灸のことで、夏至や夏の土用に日本各地で行われてきた風習です。

 頭の上に集まってしまった熱気を下げるために、頭に熱を与えることで身体に熱を下げる反射作用をもたらす効果があります。

 お近くの寺院でもやっているかもしれません。ぜひ調べてみてください!

 さて、皆様、ここ一か月を振り返りましょう。まるまる一日画面を見ずに過ごしたことはありますか? スマホやパソコン、テレビなどの光によって情報を伝える画面を見ずに生活したことはありますか?

 私もかれこれデジタル情報を見ずに生活した記憶をたどると…学生時代にアマゾンかアンデスの奥地にいた頃しか思い出せないです。

 正直、もはや光情報を見ずに生活することは困難極まります。仕事も、娯楽も、意思疎通も、何もかも、このデジタル情報で構成されています。

 この光情報をシャットアウトしようと思ったら、デジタル・デトックス!といって高い受講料を払う体験があるんですって。携帯を強制的に没収され、山奥の小屋の中にこもることを周知しないとできないなんて、なんだか悲しい。

 

 というわけで、皆さんにいきなり本格的な断食をオススメしないのと同じように、本格的デジタル・デトックスを気軽におススメできないのが困ったところ。まったくデジタル情報を見ないというのは、ご飯を丸一日食べないことと同じくらい困難極まりない。そんな現実的でないオススメをするために今回のブログを書いているわけではありません。

 このブログもパソコンで作って、スマホやパソコンで見ていただいてるわけですので。

 今回皆様におすすめしたいのはプチ・デジタル・デトックス!

 特に、夜のデジタル・デトックス。

 YouTubeをはじめ、ネットフリックス、アマゾンプライムビデオ等々、動画配信サイトの隆盛が極まる今日この頃。これらを見ながら寝落ちする方、寝る直前まで見ている方がかなり多くいらっしゃいます。

 もう多くの方はご存知かとは思いますが、光には交感神経を優位にする働きがあり、良好な睡眠に必要な副交感神経優位の状態を崩してしまうことになります。概日リズムという朝起きて夜寝るという一日の身体のリズムを整えるために働くホルモン=メラトニンは、朝起きて光を浴びることによって活性化します。光が身体を起こすスイッチなんですね。そう考えると、夜に光を浴びるリスクが想像できますよね。寝ようとしている身体のリズムを妨害するのが目から入る光情報です。

 ベッドに入って携帯電話を手に持って動画をみているあなた!質の良い睡眠を逃しているだけじゃないんです。

一定の近い距離で画面を見続けることによって目の筋肉が固定したままの状態になり、柔軟性が失われ、視力低下につながることが注意されています。視力低下なら眼鏡をかけるだけで済むと思っているのは大間違い。近位で画面を見続けた結果、内斜視になってしまい、眼球の筋肉の手術が必要になるケースも出てきています。しかも10代、20代から起こっているそう。

 ただでさえ、加齢に伴い筋肉の柔軟性は失われ、視力は衰えていきます。筋肉の質がまだ柔らかい世代でさえ、そのようなことが引きおこされている事実だけでも脅威なのに、なんと光の見すぎで失明する可能性も示唆されています。失明に至らなかったとしても、画面の見すぎによる頭痛、肩こり、目の疲れは周囲の皆さんから日常的に報告されています。

 だから今、夜の習慣になっている動画視聴、見直してみませんか?

 

 スマホやタブレットがなかった時代のことを思い出してみましょう。何をしていましたか?

 本を読んだり、漫画を読んだり、音楽を聞いていたり、何もしていなかったり。いずれにしても、強い光が目に入るようなことはやっていなかったはずです。

 テレビを見ていたという方もいらっしゃるでしょう。しかし、スマホやタブレットから顔までの距離ほど近い位置では見ていなかったはずです。そして、知らない人も多いかと思いますが、スマホ・タブレットと目の間の推奨距離は30cm以上だそうです。一度、30cm以上離して画面をみてください。特に、寝転んでやってみてください。難しいですよね。

 

 このように夜にスマホやタブレットを見る習慣は、コロナ禍で一気に普及した感があります。今は楽しいコンテンツが配信サイトから流れ続けていますから、これを断ち切るのは容易なことではありません。

そこで、提案です。せめて寝る前1時間は、デジタル・デトックス!PCが身の周りになかった時代にタイムスリップごっこしませんか。デジタル・デトックスを嫌々やるのは、かえってストレスを生むかもしれません。肯定的に面白そうと思いながらやってほしいのです。

VidaSanaのおすすめは、部屋をぼんやりとした薄明りの照明にして身体をゴロゴロ動かすゆるゆるストレッチ。寝た状態で両足を挙げてブラブラしたり、上半身と下半身をねじったり。とにかく、ゴロゴロするんです。本格的なヨガとかでなくても大丈夫!アロマキャンドルなどを使えるとより効果的!嗅覚からリラックスを促し、メラトニンの分泌も促すことができるかも。

 皆さんのおすすめタイムスリップごっこ、教えてください!楽しみにお待ちしております。

p.s.

 最初のアジサイは、茨城県桜川市の雨引観音での一枚です。こちらの寺院の見どころはそこかしこに植えられたオリジナル品種の多彩なアジサイ!だけでありません。なんとクジャク!が何羽も境内を跋扈しております。美しいですよ~。皆さんもぜひ訪れてみてください!

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