本シリーズ、最後は11月2日・3日に開催した神田・三景2日間セミナーの報告です。
去年も7月に行われたKINSEIKYU®セミナー@神田・三景。(その様子を描いたブログはこちら)
あのときはバカンスを兼ねて、奥さんと息子さんも一緒に来日。セミナーの数日後、暑い中をものともせず筑波山に登ったのを思い出します。
今回は打って変わって初冬。急に寒くなってお灸には持ってこいの季節でした!
実はセミナーの内容は去年とほとんど同じ。KINSEIKYU®にはレベルが三段階あります。第一レベルは身体のレベル、第二レベルは経絡のレベル、第三レベルは気のレベル。この三段階をステップアップすることでKINSEIKYU®をマスターすることになるのですが、どうしても日本では三段階のセミナー実施に無理があるのです。
KINSEIKYU®は欧米でその修得メソッドが確立されました。一段階の習得には二日間をかけます。多くの場合、それぞれの土地で一人の主宰者が、一回講習を受けた人たちに次のレベルの案内をして継続的に受講してもらい、三カ月かけて第3レベルまでを習得します。場合によっては、立て続けに六日間かけて、第一レベルから第三レベルまでのセミナーを開催することもあります。
ところが、日本ではセミナーの主催者がバラバラで、二日間セミナーでさえも時間を確保することが難しい受講希望者が多いというのが実情。日本人の働き方が、いかに欧米諸国と比較してお休みが取りにくいのか、改めて実感されます。そういうわけで、日本でのセミナーは第一レベルにとどまらざるをえなかったのです。
しかし、第一レベルを受講すれば、第二レベル・第三レベルとステップアップしたい!と考えるのは自然な流れ。
そこで、今後はぜひ日本でも継続してKINSEIKYU®セミナーを実施するための仕組みをつくっていこう!と考えました。
日本版Instagramアカウントの開設です。こちらからアクセスしていただくことで、以前に日本でのKINSEIKYU®セミナーを受けた方を対象にして、次のステップのセミナー開催情報を提供するという仕組みになっております。
できれば来年くらいから第二レベルのセミナーを実施したいと思っております。
KINSEIKYU®セミナーを受けたことのある皆さん! KINSEIKYU®に興味のある皆さん! フェリップ先生ファンの皆さん! お灸愛好家の皆さん! ぜひご登録のほど、よろしくお願いいたします!
さてさて、フェリップ先生の日本滞在もいよいよ大詰め。実はフェリップ先生が日本を経つのは11月4日。このセミナーが終わって、ひと眠りしたら帰路に立つということになっておりました。
10月14日から始まった日本でのセミナー生活。愛する家族から離れて、言葉が通じない環境で三週間強を過ごした精神的疲労はなかなかのものでしょう。
この表情です。
そして、Chikakoが先生の足に鍉鍼を置くとこの表情です。
Vida Sanaの施術を受けられた方はわかると思いますが、疲れているときに反応がでるところに鍉鍼を置かれると、鍼を刺されるよりも痛いんですね。不思議です。もうね、身体もそうですが、顔を見ても疲労度がわかります。フェリップ先生、本当にお疲れさまでした。
しかし、そんなお疲れの中でも、肝心のセミナーの内容は、やはり大好評!
お灸の素晴らしさに改めて気が付いたという方がたくさんいらっしゃいました。
日本の鍼灸師を対象にしてKINSEIKYU®のセミナーをやる意味はここにありますよね。みなさん、鍼灸学校でお灸の捻り方&据え方は習っても、肝心の治療の仕方を教える学校はほとんどありません。だからせっかく勉強するのに使えないという残念なことになっているのです。患者さんを含めて、お灸をやりたい&使いたいと思っていらっしゃるのに。
KINSEIKYU®は初心者でもお灸を臨床に活かせる治療法だと思っています。さまざまな鍼灸あんま指圧マッサージ施術と組み合わせて活用することも可能だからです。
ですから、セミナーの一日目終了後の懇親会でも先生を取り囲んでみなさん、積極的に質問を投げかけていました。
お灸の炎、確実に広まっています。
さて、これにて2024年のフェリップ先生による日本セミナー終了!
熱い男はスペインへと帰っていきました。
また来年、必ず帰ってくると約束して。
というわけで、来年はもっと多くの人にKINSEIKYU®を学んでもらえることを心から祈っております。皆様の心にも煙が立ち込めて焔が大きくなりますように。
↓↓↓最後の打ち上げはやっぱり……↓↓↓
主催者の榎本さんと一緒に四人で最高に美味しい焼き鳥を食べました!
温かい焼き鳥を一本ずつ提供してくれる素晴らしい配慮が行き届いた良いお店でした。
日本酒のラインナップもVida Sanaの好みにドンピシャ!
これはリピーターになる予感!?
良い気分でフェリップ先生をスペインへ送り出すことができました。
ちなみに、
今回は日本酒と焼き鳥のみならず、蕎麦を一緒に食べる機会が多くありました。まあ、セミナー前や最中にお昼を軽く食べようとした必然の帰結なんですが。
フェリップ先生には「こんなに日本で蕎麦食ったことないよ」といわれました(笑)。
立ち食いも含めて、月見そば、鴨蕎麦、天ぷら蕎麦、田舎蕎麦などなど。思い返してみると結構そばを食べました。フェリップ先生、そば食の勢いがついたのか、VidaSanaと一緒ではない時も立ち食い蕎麦を何度も食べに行ったとのこと!
こってりしたラーメンのスープとはちがって、蕎麦の汁は醤油とだしのあっさりスープ。
これを美味しいと思える欧米系外国人はなかなか稀。やっぱり日本の魂を持つ人間は違いますね。
今回のフェリップ日誌はそんな蕎麦コレクションで締めくくりたいと思います。