KINSEIKYU®(筋整灸)のすすめ

 皆さん、こんにちは!
 いよいよ夏本番が到来しましたね。
 30℃を超えるのが当たり前の日々、クーラーと外気温の狭間で悩む今日この頃ですが、お元気でいらっしゃいますか?
 そんな暑さも吹っ飛ばす、熱い人がこの7月に来日しました。
 Felip Caudet先生です!

 Felip先生の簡単なご紹介をしますね。

 スペイン・カタルーニャ州のタラゴナ出身。1999 年から理学療法士、鍼灸師として活躍。日本式灸法を福島哲也先生と新間英雄先生 (深谷伊三郎師の息子) に師事。深谷灸の独自の発展と貢献により、深谷灸の伝承者として認められて現在に至る。KINSEIKYU®(筋整灸)という画期的な灸法を開発。スペイン語で灸法に関する本を出版。一部は他の言語に翻訳されている。


 理学療法士としての成長の過程で日本の深谷灸に出会い、独自の灸法を開発。世界に日本式灸法を広めるべく、ヨーロッパはもちろん、ユーラシア大陸、アメリカ大陸を飛び回っております。まもなくオーストラリア大陸にも上陸予定。
 そしてこの7月は本家本元、日本でのセミナー開催。7月8~9日に神田の鍼灸用品店である三景さんが主催です。
 先生が開発された筋整灸の基礎講座は、2日間にわたって朝の9時から夕方5時までみっちり。素晴らしい時間でした。

セミナーにて


 筋整灸について簡単に説明しましょう。
 深谷灸では、竹筒を活用して、症状に対して効く灸・効かせる灸を目指しています。筋整灸はそこにFelip先生の理学療法士としての知識と感覚が加わりました。一人一人がもつ姿勢の癖をお灸で変えることによって、症状を変えていくというのが筋整灸のやり方。伝統的な手法と現代解剖学的な知識が融合することで発揮される効果は絶大!セミナー中のデモや練習では、明確に身体に変化が現れることが実感できました。

スーパー温竹

 お灸は熱いと思われがちですが、筋整灸はマイルドで気持ちいい熱さを実現。スーパー温竹という竹筒にもぐさを詰めて燃やし、トントンと竹筒で叩くようなお灸も行います。気分は温泉に入っているようなんです! 

 そのようにお灸を受けたことのない方にも喜んでもらえる方法が詰まっています。
 私Chikakoは今回、Felip先生のスペイン語通訳として参加させていただきました。実はFelip先生の通訳をするのはこれで2回目。4年前の2019年に同じく三景さんで行ったセミナーに通訳として参加したのが初めてのご縁。その頃は、まだ鍼灸学校の2年生でした。時が経つのは早いですね。鍼灸学生時代と臨床家として幾年か過ごした今とでは、先生の筋整灸に対する理解の仕方が変わったと感じています。

 何より自分の施術への影響が半端ない。このセミナー以降、VidaSanaの施術の内容にプラスされたことが多々あります。そう、筋整灸はそれぞれの鍼灸師が自らの施術の中に、上手く取り入れることができるのが特徴。Felip先生もぜひ活用してほしいとおっしゃっています。なんて柔軟な素晴らしいシステム!


 ……おっと、またしても「勝手に筋整灸大使」をやっております!ちなみに、Felip先生から宣伝してほしいと頼まれているわけでもありませんし、VidaSanaにインセンティブが入るわけでもありません。ただ、皆さんにFelip先生の生みだした素晴らしいシステムを知ってもらいたい、その上で世界に日本のお灸が普及したらなんて素敵なんでしょう!そう思うだけです。


 というわけで、Felip先生のセミナーはまた来年に開催予定(開催が決まりましたらこのブログでもお知らせします)。
 お灸に興味のある方、どなたでも大歓迎です。今回も熱烈なお灸愛好家の方が参加されて、パワフルに実技を伴う練習をこなしておりました。
 開催者の三景さん曰く、「煙たい人大歓迎!!」
 鍼灸師の先生のみならず、お灸愛好家の方もどんどん巻き込んで、皆さんで日本式灸を世界に残していきましょう!
 お灸を実践する人たち皆が灸の伝道師です。


 さて、そんなこんなでセミナーの4日後にFelip先生、初つくば来訪。

(筑波山でのひととき、しっかり登頂できました!)

 先生は本当にお元気です。
 水車のお線香屋さんをめぐり、筑波山を登って、つくばを満喫していただきました!セミナーの前には熊野古道をご家族で歩いたというエネルギッシュさ!

 先生のFaceBookにもその様子は出ています。

 では、皆様の毎日が、煙たく幸せな毎日でありますように!

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